新年のご挨拶
新年あけましておめでとうございます。
COVID-19の感染拡大によって世界はニューノーマルの時代に突入し、人々の生活様式は大きく変化しましたが、少しずつ落ち着きを取り戻している新年をお迎えのことと思います。 2022年12月には、本校の第18回吹奏楽部定期演奏会を開催しました。これは名古屋国際中学校開校20周年記念事業であり、皆様方にご支援をいただきました。ここにて厚く御礼を申し上げます。本校はさらなる発展を続けていく所存でございますので、今後とも宜しくお願いいたします。
さて、名古屋国際中学校・高等学校では、生徒及び保護者からの多大な理解をいただき、オンラインによる国際理解研修から現地における国際理解研修へと従来の研修に戻し、充実した研修を行うことができました。そしてこの研修をはじめとし、行事が中止となることはなく、教育活動を順調に進めることができました。2022年、本校は文部科学省「WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援事業の事業拠点校」の採択を受けました。テーマとして「ニューノーマル時代の地域創生を加速する高校生グレーター・ナゴヤ・プロジェクト 〜グローバル拠点都市と世界を繋ぐ〜(構想計画書・ビジュアル資料)」として、イノベーティブなグローバル人材育成のための研究を続けています。その一環として、WWL高校生国際会議を、「ニューノーマル時代における国際教育の推進に向けた連携」を締結した高等学校とともに、VRカンファレンスを開催しました。
VRカンファレンスでは、NTT XR Space WEB(DOOR)を用いたメタバース会議で行い、各学校の生徒や企業担当者がアバターとしてメタバース(仮想空間)に入り、英語を使用して、ポスターセッションや意見交換を通して、共通のテーマについてディスカッションをしました。 従来のWeb会議と異なり、個々が見たいコンテンツを自由に視聴し、1対1の同時多発的なコミュニケーションを取ることができ、会議は成功裡に終えることができました。また、2023年2月4日には研究開発実施報告会として「WWL対話セッション2023」を開催いたします。STATION Ai株式会社 代表取締役社長兼CEOの佐藤宏隆氏をお迎えし、「スタートアップエコシステムがつくる愛知の未来」をテーマにご講演いただきますので、生徒の成長を是非ご確認いただきたいと存じます。
「世界と日本の未来を担う国際人になるために」という本校のスローガンは、現代社会に必要とされるグローバルリーダーを育成することを意味していますが、本校がこの先駆的な取り組みを実践することができているのは、系列校である名古屋商科大学が長い歴史の中で築いてきた「開拓者精神(フロンティア・スピリット)」を基軸とする無形の知的資産に根差した国際化への礎があるからです。多様で包摂的な、そして、持続可能な未来社会を牽引する国際人を育成するため、名古屋国際中学校・高等学校はこれからも学びを止めることはありません。 2023年も変わらぬご理解とご協力を賜りますよう心からお願い申し上げ、挨拶に代えさせていただきます。
令和5年1月1日
名古屋国際中学校・高等学校
校長 小林 格