校長年頭挨拶

 

校長年頭挨拶

 

新年 あけましておめでとうございます。

文部科学省は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が5類に移行することを受け、移行後の教育活動のあり方について、全国の学校設置者に事務連絡を2023年4月28日に出しました。そこには「今後について、コロナ禍を通じて再認識された学校の役割を踏まえ、これまで制限されてきた教育活動については、その必要性を十分に検討した上で、積極的に実施していくことが求められている」とあります。これを踏まえ、本校は、パンデミック前に行われていた学校行事をはじめとする教育活動を全て実施しようという方針で取り組んでいます。生徒の充実した教育活動を展開することができていることは、ひとえに皆様方の温かいご理解とご支援の賜物と深く感謝申し上げます。

2024年、名古屋国際中学校・高等学校は、文部科学省「WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援事業の事業拠点校」の3年目、つまり集大成の年という重要な節目の年となります。

2023年12月27日には、WWL高校生国際会議を開催し、国内の事業連携校のみならず、海外の高校(British School of Ulaanbaatar)も参加して、国内外の地域課題解決へ向けたアイディアや知恵を出し合い、多様な考え方を共有することができました。

また、本校の研究テーマ「ニューノーマル時代の地域創生を加速する高校生グレーター・ナゴヤ・プロジェクト〜グローバル拠点都市と世界を繋ぐ〜」に沿って、グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ協議会(GNIC)アシスタントマネージャーの滝 鈴花氏から「New Borderless Education」に向けての指針を英語による基調講演でお示しいただきました。

さらに、国際バカロレア・ミドル・イヤーズ・プログラム(MYP)の認定や国際認定組織CIS(Council of International Schools)の加盟校から認定校となるための準備をしていく年でもあり、WASC(The Western Association of Schools and Colleges)の認定も同時に進めてまいります。

さて、本校のスクールポリシー「世界と日本の未来を担う国際人になるために」は、現代社会に必要とされるイノベーティブなグローバルリーダーを育成することを意味しています。本校が数々の先駆的な取り組みを実践することができているのは、栗本学園が長い歴史の中で築いてきた「開拓者精神(フロンティア・スピリット)」を基軸とする無形の知的資産に根ざした国際化への礎があるからです。

多様で包摂的な、そして持続可能な未来社会を牽引する国際人育成のため、名古屋国際中学校・高等学校はこれからも学びを止めることは決してありません。2024年も変わらぬご理解とご協力を賜りますよう心からお願い申し上げ、新年の挨拶といたします。

 

令和6年1月1日 

名古屋国際中学校・高等学校   

《名古屋商科大学(NUCB)系列校》

 校長 小林 格