校長年頭挨拶


校長年頭挨拶

 

新年 あけましておめでとうございます。

 昨年11月、文部科学省のあべ俊子大臣は、G20の教育大臣会合及びユネスコ主催のグローバル会合において、「質の高い教育の提供」そしてこの実現に向けた取り組みを加速するため、科学技術イノベーション、またデジタル革新の教育を推進させること、そしてそれを支える人材育成の重要性について強調しました。本校では、このような世界的な教育課題に応えるべく、スクールミッションとして「世界と日本の未来を担う国際人の育成」を掲げ、独自の教育活動を展開しています。このように、生徒たちが充実した教育活動に取り組めているのは、ひとえに皆さまの温かいご理解とご支援の賜物であり、心より感謝申し上げます。

 昨年度は、4月より、国際バカロレア・ミドル・イヤーズ・プログラム(MYP)の認定を正式に受け、国際バカロレア・ディプロマ・プログラム(DP)では、導入から10年目を迎え、充実した国際教育を展開することができました。さらに本校は、文部科学省「WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援事業の事業拠点校本校の研究開発概念図)」の3年目の集大成として、 昨年12月23日に、WWL高校生国際会議をSTATION Aiにて開催しました。STATION Aiは、愛知県が「モノづくり王国愛知から世界へ羽ばたくスタートアップを育成する拠点」として大きな期待を寄せている施設です。本校もその理念に共感し、リモート会員として教育活動の一環としての連携を進めています。

 なお、この高校生国際会議では、基調講演「STATION Ai を通して考える人生の可能性」と題して、 STATION Aiスタートアップ支援課課長の片岡裕貴氏より講演をしていただき、高校生国際会議のテーマである「New Borderless Education」に向けての指針をお示しいただきました。また、本校は文部科学省より、高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)として認定を受け、国際教養科における語学学習に加え、AI時代に求められる職業倫理観や、データ収集・処理・分析・活用の基礎知識を習得させた、世界で活躍するデータサイエンティストを目指す高大連携のプログラムをスタートさせます。

 さて、本校が数々の先駆的な取り組みを実践することができているのは、栗本学園が長い歴史の中で築いてきた「開拓者精神(フロンティア・スピリット)」を基軸とする無形の知的資産に根ざした国際化への礎があるからです。多様で包摂的な、そして持続可能な未来社会を牽引する国際人育成のため、名古屋国際中学校・高等学校はこれからも学びを止めることは決してありません。2025年も変わらぬご理解とご協力を賜りますよう心からお願い申し上げ、新年の挨拶といたします。 

令和7年1月1日

名古屋国際中学校・高等学校

《名古屋商科大学(NUCB)系列校》  

校長 小林 格